ブロガーのための動画広告配信システム
このブログを巡回している貴方なら、一度はオンラインショッピングのお世話になったことがあるのではないでしょうか?あるいは、実際にブログを書いてアフィリエイト広告で儲けちゃってるよ、という方も中にはいるかもしれませんね。
さて、今日、ここに提案するのは、ブロガーのための”オンライン動画広告配信システム”です。そもそもオンライン動画広告って何?という方にはここで一つ、秀逸な記事を紹介しましょう。
動画配信を巡るインフラは、このわずか1年で目まぐるしく変化しました。ITmediaの記事では、NikeCosplayというCMが公開からわずか1カ月で視聴回数が25万以上に達したこと、そしてその配信コストがネットを使えば0になることの2点が取り上げられています。ここであなたは、「近い将来、こういったオンライン動画広告はますます増えそうだ」という予感を感じ取ったのではないでしょうか。実際に、こんな予測レポートもあるようです。
さて、オンライン動画広告がタダで配信できる。これは何もNikeのような会社だけの専売特許ではありません。Google AdSenseにAmazonアフィリエイトと、個人が広告利益を得るための仕組みは既に確立されています。そこにYouTubeを加えたとしても何ら不思議なことではありませんよね。 ん?なになに、「デジタルビデオカメラを持っていない」って?ちょっと待って下さい。その広告には”本当に”動画素材が必要なのでしょうか?だってほら、文章だけでも十分に読者の心を動かすことができるじゃないですか。
素材が動画であること。そして、配信形態が動画であること。広告配信という枠においては、これらは別箇のものとしてして捉えるべきです。
広告主と読者を繋ぐインターフェースに着目してみましょう。文章広告の大きな課題の一つに、
どの文章が読者の琴線に触れたのかがわからない
というのがあります。例を挙げましょう。AssistOnという通販サイトの宣伝文句に引かれて、読者が商品が購入したとします。しかし、広告主がわかるのはリンク元である商品解説ページのURLだけ。この情報だけでは、読者がこの商品に”値段”に魅かれたのか、”デザイン”に惚れたのか、あるいは”機能性”に満足したのか、言わば購入のきっかけを探ることが出来ません。
これが動画配信の場合、全く状況が変わってきます。やや技術よりの話になりますが、動画配信の場合「再生が始まってからクリックされるまでの時間」を機械的に計測することができるのです。
すると何が可能になるのか?まず、どのタイミングでクリックされたかという時間軸における指標。このタイミングが短ければ短いほど読者の関心とその広告内容に強い相関性があることは言うに及ばず、動画広告はクリックされる直前にその読者の心を掴むメッセージを発していた可能性が非常に高いことが予想されます。
ここに、広告マーケティングにおける極めて重要な要素が隠されています。つまり読者がクリックしたタイミングを自動集計することで、映像が持つどのメッセージが読者を触発しているのかが、定量的に分析することができるのです。
もっともこうした疑問もあるでしょう。
本当に読者は興味示してからすぐにクリックに至るであろうか
まず、時間枠という制約のあるテレビCMに対しては、このアプローチの適用は難しいと言えるでしょう。CMは時間内に必要な情報を収める必要があることから、一般に視聴者にスキを与えない展開が求められるためです。しかし、配信コスト0のオンライン動画広告には、幸い15秒30秒といった制約はありません。であれば、従来のテレビCMの作法はとりあえず忘れよう。その上で、メディアと消費者のインタラクション、これを絵作りの段階から考慮した広告制作基盤があっても良いのではないのでしょうか?
幸いにも、この基盤作りをするに当たって国から支援を獲得することが出来ました。未踏ユースと呼ばれる、若手開発者を対象とした開発補助制度です。この開発補助制度を利用して、まず”誰でも簡単に動画広告を作れる”ツールの開発に着手したいと考えています。
そしてこのプロジェクトの最初の目標は、
本当に一個人にとって、オンライン動画広告は投資対効果の観点から、従来の広告を上回ることが出来るのか?
という命題を実際にツールを運用して確かめることです。だからこの結果には、広告収入というもっともわかりやすい定量評価が伴います。オンライン広告ビジネスに興味のある方、そしてアフィリエイトに興味のある方、しばらくこのプロジェクトを見守ってやって下さい。きっとこの先面白い展開が待ち受けているはずですから。